歴史上で縁の下の力持ちだった人物④
誰かを助ける役目を果たす人として、アンリ・デュナンも忘れてはなりません。
アンリ・デュナンと言われてもピンとこない方も多いと思いますが、国際赤十字を創設した人と言われれば立派な人だと感じる方が多いのではないでしょうか。
彼はその功労により、初のノーベル平和賞を受賞しています。
赤十字が存在しなかった150年前までは、敵兵を助けると死罪になってしまう法律がありました。
死にかけている人が助けを求めてきても、同じ人間なのに敵兵であるということで何もすることはできず、目の前で死んでいくのを当然のように見るしかないといった世界でした。
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国際赤十字を創設した命や平和を象徴する人物
彼はそんな愚かな法律に負けることなく、一日で何万人も死んでいく人々を目の当たりにしたソルフェリーノの戦いの有様を描写し、本を自己出版します。
そしてヨーロッパ中を回って自身の思いを訴え続けていきます。
この訴えは、ヨーロッパ各国に大きな反響・共感を呼び、最終的に多くの苦難の日々を乗り越えて赤十字社が誕生することになるのです。
今は当たり前のように存在している赤十字ですが、初めはデュナン一人の想いの強さが基礎を作り、世界を変えました。
いまでも命や平和を支えている人物なんですね。
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